SFとヒューマンドラマが融合した話題の作品『COSMOS』。この記事では、COSMOSという漫画が面白いと思って
たどり着いた方に向けて、作品の魅力を幅広く紹介していきます。まずは、物語の概要をつかむためにCOSMOSのあらすじをわかりやすく紹介し、続いて登場人物の魅力と関係性を深掘りします。
さらに、作品の見どころとジャンルの特徴にも触れながら、物語の中でも特に印象的な名シーンに込められた感情とメッセージについても解説します。実際に読んだ人たちの声を知りたい方のために、読者の感想レビューまとめも掲載。
加えて、作者・田村隆平とはどんな人物なのか、過去にどんな作品を手がけてきたのかといった情報も押さえています。作者のその他作品も要チェックしたいという方にも役立つ内容です。
また、連載誌と掲載メディアを紹介しつつ、今後アニメ化の可能性はある？という疑問にも言及します。
最後には、COSMOSはどこで読める？という点についてもまとめていますので、これから読み始めたい方にもぴったりなガイドとなっています。
この記事のポイント！
・作品のあらすじと基本設定を理解できる
・登場人物の特徴や関係性を把握できる
・SFとヒューマンドラマの魅力がわかる
・読者の評価や作品の評価ポイントを知ることができる
COSMOS 漫画面白い理由を徹底解説
COSMOSのあらすじをわかりやすく紹介
COSMOSは、地球に溶け込んで暮らす異星人と、それに関わる保険制度という独自の世界観を持つSFヒューマンドラマです。
物語の中心となるのは、水森楓という男子高校生。
彼は、人の「嘘」が臭いで分かってしまうという特異な能力を持っています。
この力のせいで他人との関係に壁を作り、ドライな態度で日々を過ごしていました。
ある日、音信不通になった同級生・相澤を心配して彼の家を訪れた楓は、相澤が実は地球外生命体だったという衝撃的な事実に直面します。
その場にいたのが、銀河金融保険公社「COSMOS（コスモス）」の調査員である穂村燐です。
彼女は、宇宙人が地球で起こすトラブルに対応するために働いている保険調査員で、楓はこの出来事をきっかけに、COSMOSにスカウトされます。
こうして彼は見習い調査員として、地球でさまざまな事件と向き合うことになります。
この物語は、毎回異なる事件を扱うエピソード形式で進みますが、背後には「笛吹き男（パイド・パイパー）」という謎の組織の存在があり、彼らが引き起こす重大な事件が徐々に全体のストーリーを牽引していきます。
宇宙人と人間の共存というテーマを土台にしながら、時にバトルを交えつつ、登場人物たちの過去や感情に深く切り込むドラマが展開されていく点が特徴です。
登場人物の魅力と関係性
水森 楓（みずもり かえで）
本作の主人公である水森楓は、人の「嘘」を嗅ぎ分けることができるという特殊能力を持つ高校2年生です。
この能力のせいで、他人の本音が無意識に分かってしまい、人間関係に対して慎重かつ消極的なスタンスをとっています。
しかしその反面、内面は非常にまっすぐで純粋。ドライに見える性格も、実は他人を気遣った末の距離感であり、真面目で優しい人柄が根底にあります。
物語が進むにつれ、保険調査の仕事を通じて少しずつ周囲と心を通わせていく姿が描かれ、彼の成長物語としての側面も強く打ち出されています。
特に、調査員としての使命感や正義感が芽生えていく様子が丁寧に描かれており、彼を応援したくなる読者も多いでしょう。
穂村 燐（ほむら りん）
銀河金融保険公社COSMOSの保険調査員であり、水森楓をCOSMOSにスカウトする張本人です。
一見無表情で冷淡に見えるものの、芯の強さと責任感を併せ持ち、困難な案件にも迷いなく立ち向かうプロフェッショナルな女性です。
外見は高校生に見えますが、実年齢やその過去には謎が多く、同時にそのミステリアスさがキャラクターとしての魅力を高めています。
彼女は調査時には銀髪に赤い角が現れる姿へと変身し、特殊デバイス「MES（メス）」を使いこなします。
楓に対しては冷たくも思える態度を取ることが多いですが、内心ではその能力や可能性に強い信頼を寄せており、少しずつバディとしての関係が深まっていきます。
鉄 ソプラノ（くろがね そぷらの）
小麦色の肌と白いロングヘアが特徴的なギャル風の女性調査員。見た目の派手さに反して、数キロ先の針の落ちる音すら聞き分けられるという驚異的な聴力を持つ実力者です。
普段は耳栓型のデバイスで聴覚を制限しており、限られた時間のみその能力を開放するという制約も持っています。
幼少期に弟たちとともに「笛吹き男」に誘拐されたという壮絶な過去を持ち、その経験が彼女の現在の行動や感情に大きく影響しています。
明るく社交的な一方で、過去に対する復讐心や家族への愛情を秘めており、作中でその内面が少しずつ明かされることで、読者の共感を呼びます。
水森 さくら（みずもり さくら）
楓の2歳年下の妹で、兄のことが大好きなブラコン少女です。明るく元気な性格で、兄とは対照的に感情表現が豊か。吹奏楽部に所属しており、音楽に対する情熱も持っています。楓の特殊能力については知りませんが、時折兄を心配する様子や、家族思いな一面が見られます。彼女の存在は、楓にとって地に足のついた日常を保つ要素であり、事件の重さとのバランスを取る役割を果たしています。
潤登（うると）
COSMOS東京支局の局長で、常にマスクをつけている陽気な中年男性。調査員たちからは親しまれつつも、支局の統括者として重要な判断を下す立場にあります。
表向きの軽さとは裏腹に、実務能力は高く、要所での存在感を発揮するキャラクターです。
穂村や水森と接する際にも、ユーモアを交えながらも重要な助言を与えるなど、作品全体の空気感を和らげつつ引き締める役割を担っています。
毒島（ぶすじま）
騒動の後始末を担当する修復（デバッグ）班の班長で、COSMOSにおける裏方の代表格。
破壊された現場の原状復旧を行うチームを率いており、保険調査員の行動によって発生した被害を回収する役割があります。
彼の存在によって、保険業務がいかに多角的なものであるかが強調され、物語のリアリティを高めています。
表には出にくい立ち位置ですが、職務に対する誇りを感じさせる描写があり、職人気質なキャラクターとして印象的です。
砂噛（すながみ）
穂村の部下であり、龍のような外見をした異星人のキャラクターです。
穂村のサポート役として行動し、時には調査や護衛の任務にも参加します。
台詞こそ多くはありませんが、冷静沈着な行動と高い戦闘能力から、チームにおける実務的な支えとして機能しています。
地球に暮らす異星人という存在を視覚的に印象づける役割もあり、COSMOSの多様性を象徴する人物のひとりです。
馬喰アガリ（ばく あがり）
COSMOSの技術者で、調査員たちが地球で目立たないようにするための各種デバイスを開発する技術職のキャラクターです。
アクションの最前線に立つことはありませんが、彼の開発するガジェットが任務成功の鍵を握る場面も多く、陰の立役者として活躍します。
テクノロジー要素を加味することで、作品のSF色をさらに深める存在です。
このように『COSMOS』に登場する人物たちは、それぞれ異なる立場や背景、能力を持ち、ストーリーに多層的な厚みを与えています。
彼らの関係性は時にぶつかり合い、時に支え合いながらも、ひとつの組織として動いていくことで、読者に強い印象と感情の揺さぶりを残します。
作品の見どころとジャンルの特徴
COSMOSの大きな魅力は、SF設定とヒューマンドラマが絶妙に組み合わさっている点にあります。
宇宙人がすでに地球に住んでおり、見た目も地球人と区別がつかないという設定の中で、異星人専門の保険会社「COSMOS」がトラブルを解決するという世界観は非常にユニークです。
この設定だけで一気に読者の興味を引きつけます。
一方で、この作品は単なるSFやバトル漫画に留まらず、人間（宇宙人）ドラマとしての深さを持っています。
例えば、宇宙人の育児放棄がテーマとなったエピソードでは、育児の価値観の違いが事件の背景にありました。
こうした文化や価値観の違いが原因で起こる問題に対し、COSMOSの調査員たちは真摯に向き合います。
これにより読者は、単なる「善悪」では割り切れない複雑な問題に触れることができるのです。
もちろん、バトルシーンも魅力のひとつです。調査員たちは時に過激な手段で事件を解決することもあり、スリリングな展開が続く場面では手に汗握る迫力があります。
ただし、それだけで終わらず、事件の背景には必ず「事情」が存在しており、単なるアクション漫画とは一線を画しています。
また、読み切りに近い形式で話が進んでいくため、途中から読み始めても理解しやすいという点もメリットです。
ただし、シリーズを追うごとに「笛吹き男」という犯罪組織の影が強まっていくため、巻を重ねるごとに物語のスケールが広がっていく構成になっています。
この緩急ある構成も読者を飽きさせない要因となっています。
名シーンに込められた感情とメッセージ
『COSMOS』には、読者の心に深く残る名シーンが多数存在します。
その中でも特に印象的なのが、デル星人・八添美智子のエピソードです。彼女は、4年前に乳児を誘拐したとしてSSランクの凶悪犯とされていました。
しかし、実際には育児放棄の末に殺されそうになっていた赤ん坊を救った結果でした。
デル星人は、生まれた瞬間から自立した存在で、「親」という概念もありませんでしたが、なつと名付けた子供と美智子は本当の親子のように4年の歳月を過ごしました。
このエピソードは、宇宙人と人間の文化や価値観の違い、そして「親子」という普遍的なテーマを通じて、読者に深い感動を与えます。
美智子の行動は、法律や常識を超えた「愛」の形を示しており、読者にとっても考えさせられる内容となっています。
また、主人公・水森楓が嘘を見抜く能力を持ちながらも、他人との距離を保って生きてきた理由や、穂村燐との出会いによって変化していく過程も、作品全体の中で重要なシーンとして描かれています。
これらのシーンは、読者に対して「他者との関わり方」や「信頼」の大切さを問いかけるメッセージを含んでいます。
読者の感想レビューまとめ
『COSMOS』は、その独特な世界観とキャラクター描写で多くの読者から高い評価を受けています。以下に、読者の感想をいくつか紹介します。
- 「宇宙人専門の保険会社という設定が新鮮で、物語に引き込まれました。主人公の能力もユニークで面白いです。」
- 「学園ものだと思っていたら、まさかの宇宙人専門の保険屋の話でした。一応はお仕事漫画に入るんでしょうかね？」
- 「絵が綺麗。宇宙人面白い。主人公がピュア」
- 「SF設定と保険？！驚きと、笑いと、ドラマがあって、ぐいぐい引き込まれる。」
これらの感想からも分かるように、『COSMOS』はSF要素と人間ドラマが絶妙に組み合わさった作品であり、多くの読者にとって新鮮で魅力的な内容となっています。
COSMOS 漫画面白い！読む前に知りたい情報
作者・田村隆平とはどんな人物？
田村隆平は、1980年4月19日生まれの日本の漫画家で、岐阜県に生まれ、滋賀県大津市で育ちました。
2003年に『イツカノミヤコ』で第79回天下一漫画賞審査員特別賞を受賞し、同年に『URA BEAT』で第3回ジャンプ十二傑新人漫画賞の佳作および十二傑賞を受賞。
これが「週刊少年ジャンプ」2003年45号に掲載され、漫画家デビューとなりました。
代表作には、2009年から2014年まで「週刊少年ジャンプ」で連載された『べるぜバブ』があります。
この作品は、乱暴者の高校生が人類を滅ぼす赤ん坊の面倒を見るというユニークな設定で人気を博し、2011年にはアニメ化もされました。
その後、2017年に『腹ペコのマリー』、2020年に『灼熱のニライカナイ』を連載。
2023年からは、小学館の「月刊サンデーGX」にて『COSMOS』の連載を開始し、これが小学館媒体での初連載作品となりました。
田村隆平は、SFやファンタジー要素を取り入れつつも、人間ドラマやキャラクターの心理描写に重きを置いた作品作りを得意としています。
彼の作品は、読者に新しい視点や感動を提供し続けています。
作者のその他作品も要チェック
田村隆平といえば、多くの読者が真っ先に思い浮かべるのが『べるぜバブ』です。
この作品は2009年から2014年にかけて「週刊少年ジャンプ」で連載された代表作で、ヤンキー高校生・男鹿辰巳が突如“魔王の息子”の育ての親にされるという、奇抜な設定とギャグ、バトル要素が融合した作品です。
特にテンポの良いストーリー展開と、個性的なキャラクターの掛け合いが人気を呼び、アニメ化もされたことで広く知られるようになりました。
また、2017年には『腹ペコのマリー』という作品を発表。
こちらは、ヤンキー少年の体に美少女の霊が取り憑くという、異色のボディスイッチ系ファンタジーです。
バトル要素に加えてコメディ要素も強く、田村作品らしい“はちゃめちゃさ”が詰まっています。
連載期間は短めでしたが、根強いファンを獲得しました。
さらに、2020年からは『灼熱のニライカナイ』という海洋SF作品も手がけています。
これは警察官が南国のような離島で起こる怪事件を解決していくストーリーで、過去作に比べてミステリー要素が強くなった印象があります。
アクションとコミカルな展開は健在で、田村隆平がさまざまなジャンルに挑戦していることがうかがえます。
このように田村隆平の作品は、どれも一風変わった世界観とキャラクターの強烈な個性が特徴であり、『COSMOS』においてもそのエッセンスはしっかりと継承されています。
過去作を知っておくことで、現在の『COSMOS』がより深く楽しめることは間違いありません。
連載誌と掲載メディアを紹介
『COSMOS』は、2023年5月より小学館の「月刊サンデーGX」で連載がスタートしました。
サンデーGXは、月刊誌ならではのボリューム感と、青年誌寄りの落ち着いたトーンの作品が多く掲載されることが特徴で、より深いテーマや複雑な人間模様を描く作品が好まれる傾向にあります。
『COSMOS』もまた、SF要素だけでなくヒューマンドラマとしての要素が強く、同誌の読者層にフィットした作品と言えるでしょう。
また、紙媒体だけでなく、同年4月19日からは「サンデーうぇぶり」でも並行連載が開始されています。
これは小学館が運営する公式漫画アプリ・WEBサービスで、多くの人気作がデジタルでも読めるようになっています。
『COSMOS』はこのデジタル連載により、紙面を手にしない層にも広く浸透しており、スマホやPCからも手軽に作品を楽しめる点が支持を集めています。
なお、サンデーうぇぶりでは話単位での課金形式や期間限定の無料公開もあるため、まずは気軽に試し読みをしたいという読者にもおすすめです。
物理書籍を購入する前に雰囲気をつかむにはうってつけの手段となっています。
こうした複数メディアでの展開は、作品のファン層を広げるうえで非常に効果的であり、今後もさまざまな形での露出が期待されます。
アニメ化の可能性はある？
現時点（2025年5月）では、『COSMOS』のアニメ化は正式には発表されていません。
しかし、今後アニメ化される可能性は十分にあると見られています。
なぜなら、作品自体がすでに複数の漫画賞で評価を受けており、特に「次にくるマンガ大賞2024」コミックス部門で第5位、「このマンガがすごい！2025」オトコ編で第9位など、各方面から注目を集めているからです。
また、読者の反応も非常に好意的で、「設定が斬新」「キャラが魅力的」「アクションとドラマのバランスが良い」といった声が多く寄せられています。
アニメ化において重要とされる「映像映えする要素」や「分かりやすい世界観」も持ち合わせているため、プロジェクトが立ち上がる可能性は十分考えられます。
一方で、まだ単行本は5巻までの発行にとどまっており、物語としても大きな伏線や主軸となる敵組織「笛吹き男（パイド・パイパー）」との対決は本格化していない段階です。
このため、もう少しストックが増えてからアニメ化の企画が動き出すというケースもあり得ます。
アニメ化されれば、より多くの人に作品の魅力が伝わり、キャラクターの動きや音声を通して新たな楽しみ方ができることは間違いありません。
今後の展開に注目しておきたいところです。
COSMOSはどこで読める？
漫画『COSMOS』は、紙の単行本としても、電子書籍としても読むことができます。
読者の好みや生活スタイルに合わせて、複数の方法から選べるのが嬉しいポイントです。
まず、紙の単行本は小学館の「サンデーGXコミックス」から出版されています。
現在（2025年5月時点）では既に第5巻まで発売されており、大手書店やオンラインショップ（Amazon、楽天ブックス、紀伊國屋書店オンラインなど）で購入することが可能です。
初めて読む方は、まとめ買いによって物語の流れを一気に把握できるため、紙媒体を好む読者にはおすすめです。
一方、電子書籍での閲覧を希望する場合は、「サンデーうぇぶり」という小学館公式のマンガアプリおよびWebサービスが最も手軽です。
『COSMOS』は、2023年4月19日からサンデーうぇぶりでの掲載が始まり、アプリ内では定期的に最新話が配信されています。
無料公開されている話も多く、初見の読者が試し読みしやすい環境が整っています。
ポイントやチケットを利用すれば、1話単位で気になる部分だけを読むこともできます。
そのほか、ebookjapanやDMMブックス、dブックといった主要な電子書籍ストアでも取り扱いがあります。
なお、いずれのサービスでも、キャンペーンやセールを活用することでお得に読める機会があるため、定期的に各電子書籍サイトをチェックすると良いでしょう。
COSMOS 漫画面白いと感じる理由を総まとめ
- 嘘を嗅ぎ分ける高校生という斬新な主人公設定
- 地球に潜む宇宙人という独特な世界観
- 宇宙人専門の保険会社という新しい切り口
- 各話完結型でテンポよく読める構成
- 保険調査とバトルが融合した緊迫した展開
- 文化や価値観の違いに焦点を当てたエピソード
- SF要素と人間ドラマが絶妙に組み合わさっている
- 登場キャラに明確な役割とバックボーンがある
- 成長する主人公の姿に共感しやすい
- ギャル調査員・鉄ソプラノの聴覚能力がユニーク
- 隠された陰謀組織「笛吹き男」の存在が物語を深める
- 読者レビューでも高評価が多い
- 多様なメディアで連載・配信されている点が魅力
- 過去作品のファンにも刺さる作風と作家性
- アニメ化が期待されるほど注目度が高い
最後まで読んでいただきありがとうございました！
